紀伊國屋書店の地下にこの店がある事は知っていたが、なぜか利用したことがなかった。靖国通り下地下通路からの上りエスカレーターの降り口正面にあり、ドアもなく落ち着かない印象があったからか。 雰囲気も店名も昔と違う気がするが、ともあれ店頭に創業1970年と書かれている。生パスタの店というのは高級感や独特の食感を売りにしてこの二十年程で増えてきた様に思うのだが、そんなに昔からあったのかな。生パスタは茹で置きの様な仕込みが必要なく提供時間が短いため、意外に駅ナカなどクイックサービスの店でも普及していた。十年程前に担当していた得意先の喫茶店がそうだった。 ちなみにこちらのお店は関東発祥だが、紆余曲折の後2014年に東海地区のサガミHDの傘下となっている。同じ地下道沿いにある先日行った油そばのぶぶかと同グループで、そちらを調べた際に知った。 ナポリタンは「ナポリタン」と「懐かしのナポリタン」の2種ある。メニューを見る限りでは、後者には赤ウインナーとピーマンが加わり、ケチャップ味が強いらしい。しかし本欄では何度も書くけど、「懐かしの」と冠しているナポリタンは大概イマイチなので「ナポリタン」の方にした。だがなぜピーマンを省くんだ。代わりにバジルが散らされているが、色味じゃなくて風味の問題なのに。 スタッフはカウンター内に4名。調理2の接客2で、調理の男性1名以外は東南アジア系の女性。前情報より意外に楽しげに仕事をしているが、残念ながら私語多し(苦笑)。まあこんなものか。 さて、肝心のナポリタンだが、生パスタぽいもちもち感がない。というか固い。茹でが足りないのかも。ケチャップ増しらしき「懐かしのナポリタン」と違い酸味の強さはない。とは言え炒めも弱く、炒めで飛ばしたのではなく元々酸味控え目のソースだったのだろう。 私は、ナポリタンは炒めるものだから生パスタ向きではないと考えているが、よく考えたら焼そばだって生麺炒めだ。しかし焼きそばに中濃ソースを絡めただけで終わりにする人はいないだろう。ナポリタンも、トマトソースを絡めて終わりの訳がない。その意味で炒めの足りないナポリタンはないんじゃないかという気もする。 強く再訪したくなる程のMDではなく、場所の優位性も私にとっては薄いのだが、まあこれはこれでありだろうか。歌舞伎町では、ナポリタン単体(酒場のつまみでなく)なら絶対ここという店も他にないことだし。 |
[LINK] (禺画像]) ナポリタン 650円(込)はセットドリンク込みの価格だが、グラス生ビールもプラス200円(込)でOK。 [LINK] (禺画像]) 広地下通路から紀ノ国屋ビルへの入口。 [LINK] (禺画像]) ファサード。何故か往来のド真ん中を動かない方がいたので込みで。 [LINK] (禺画像]) 12コマ中、スパゲティーとカレーは2店ずつ被っている |
ジンジン 新宿店 (パスタ / |
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