待望の、しかしなぜの、PPK
2009-06-24


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 拳銃で最も好きな物は何かと言うと、実はワルサーPPKなのである。コンテンツとしては他の銃の様にまとめていないのであまりそんな印象もないかも知れないから「実は」なのだが。

 最近そのPPKマニアにとっては嬉しい新製品があった。プラ製モデルガン初のPPKがマルシンから発売になった。手放しで喜んで良さそうなものだが、いまひとつ乗り切れないのは何のせいか。

 何度誘っても乗ってこなかった女が忘れた頃に「Sさんの言ってたあのお店、連れてってくださいよぉ」とか言ってくるみたいなものだ。本音では、今そこに金使いたくないんだよなぁとか…いや、あくまで例え話である。

 しかもなんかズレている。ABSスライド+HWフレームのダミーカートモデルが発売され、そして間を開け価格を上げて、オールHWの発火モデルになぜか木グリ付き。スチールスライド+アルミフレームはその素材変えで表現することか? PPKに木グリなんかいるか? オーセンティックバーだと言うのに普段使いのエスニック風ファッションで来るとか、駅からちょっと歩くよと言ってるのにピンヒールとか、そんな感じだ。なんなんだ君は。

 まあ確かに「好きだ」と言ったしな、付き合いとまで言ったらさすがに失礼なんだけど。そりゃ買うさ。

 しかしそれにしても各部の動きが渋過ぎないか? 酷いところではデコッキングが効かない。欠陥だろこれ。いや確かに全体のフォルムは良い感じだし、刻印も綺麗で文句ないよ。でもこの分解しづらさは何のつもりだよ。よくよく見てみりゃバリだらけだし、再仕上げ前提なら塗装なしで良いよ。

 マルシンのモデルガンPP系は何挺か持っている。スズキ製やらサイド発火やらもある。だから本来の上がりは知っているのだが、これではちょっとという具合だ。「限定品」ならそれなりにして欲しいし、そうでないなら適価で売って欲しい。

 好きな銃には点が辛い。私の前ではイイオンナでいてくれ。

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マルシン ワルサーPPKスペシャルエディション 定価20,790円
マルシンPP系、世代別ハンマー基部周りの比較。
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スズキPPK/S 古くて亜鉛はさすがに脆々した感じだが、小物パーツは質が良くてしゃんとしている。

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“WALTHAPバナー”のセンターファイアHW。メッキが掛かっている。
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やはりこれだけコッキングピースの、アンコッキングレバーと接触する部分の形状が違う。なぜこのパーツの形状を変えたのか不明。しかも動作しないってアリか?

禺画像]禺画像]読書 伊坂幸太郎「オーデュボンの祈り」祥伝社文庫


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