無神経な若い女性らしい気配りの行き届いた店
2006-01-15


 都心の小洒落た洋食の店を紹介する番組という、要するに通販とか健康食品の紹介とかその手と同種のどうでも良い番組が流れっ放しになっていた。他にすることもなく離れたこたつでビールを呑んでいた私はリモコンを探すのも面倒だったのでそのままにしていた。

 元商社員の(今「脱サラ」とは言わないのだな)若い女性が「プロデュース」した店とかで、流行っているらしい。ナレーションが「女性らしい気配りの行き届いた」という言葉を使ったのを耳にして、思わず舌を出した。手垢の付いたこの言葉、私には「女性らしい気配り」がどんなものだかよく分からないし、「気配りが行き届」くのは女性の方だというロジックは納得がいかない。

 混んだ電車内で跳ね上げたマフラーで人の鼻先を叩くのも、ランチタイムのレストランで席を立つなりコートに袖を通して隣のテーブルのグラスを倒しそうになるのも圧倒的に女性が多い様に思うが、あの神経の回らなさ加減は、彼女の仕事中ではないからか?

 何の話だったか「若い女ほど無神経な生き物はないよ」と訳知り顔の酔っぱらいがバーカウンターの並びで言っていた。なぜかおやじはみんな頷いていたな。私もおやじだがわざわざ頷くほどには厭な思いをしたことを思い出せなかったので無視していたら、「ほらSさんは優しい」と当の若い女に言われた。別に味方をした訳じゃないし、そんなことは口にせず流した方が良い。

 女の子にわざわざズボンを穿かせたりするあの気持ち悪い"教育者"連中は、本来こういうところで噛み付くべきではないかな。「"女性らしい気配り"は性差別です」とか言って。でもその前に、それがどんなものだか私に説明して欲しい。彼らに説明できれば良いが。

 とても気の回る素晴らしい女性を何人か知っているが、それが性のためだと言われると、違うだろうパーソナリティなんじゃないかと突っ込みたくなる。

 何にせよ言われる当人には何の罪もないのだが。


このひと月、2人入れ替わりで週末毎に子供の病気で病院に。休日診療や夜間診療の大きな病院の雰囲気というのは何とも独特だな…。

[LINK] (禺画像])

「栴檀林小隊」[LINK]各トップページの更新とは別に、概ね2〓5日毎に更新中。
本欄のバックナンバーはブログ以外にもジャンル別に読める「公文書」[LINK]で。

[随筆 日記]

コメント(全6件)
コメントをする


記事を書く
powered by ASAHIネット